エレファント

以前から予告を見て気になっていた作品です。 エレファント
コロンバイン高校事件のドキュメンタリータッチの映画だそうですが、この手の作品にしては見やすかったです。(とりあえず、眠くなんなかったし。)前半のアメリカの高校生の日常風景ってのは、「あぁーほんとこんなんなんだろーなー」って感じでよかったです。
ただ、被害者、加害者のあの日の行動やらを撮っているのですが、当事者が死んでしまっているものについては、「本当にこうだったのか?」という疑問は残ります。被害者はともかく、加害者の少年二人は本当にああだったのか。彼らが作戦を実行するにいたった経緯(原因?)はまったくなく、ただただあの日の日常が繰り広げられます。
お気楽すぎ?いや、それが現実?彼らが銃で人を撃ち殺すパソコンゲームをやっていたりしますが、なにがいいたいのよ!そういえば、事件当日彼らはボーリングをしていたという事実があるようですが、まったくでてこなかったなー。この監督的にはボーリングは重要ではなかった模様です。
ただ見ていて思ったのは、なんてことない日常が惨劇に変わったわけだけれど、それもまた日常の中な感じがしました。んー映像のせいなのでしょうか。目の前で人が死んで(殺されて)いくのですが、ショッキングだったり涙がでたりするようなものではなかったです。ただ見た後、なんとなく静かな気持ちにはなりましたが。
後味が悪いといえば、最高に後味悪い映画は、やっぱりファニーゲームですね。あれは、後味悪かった!でも必見です。